あのときの記録その2(2012年~2013年産茶葉の放射能検査)・・・

2012年産・2013年産茶葉の放射能検査結果アーカイブです。お茶の川村園では2011年から2020年まで茶葉製品の放射能検査を実施・公表していました。その時に旧ホームページに掲載したものを、記録として、そのまんまコピペいたしました。

基準値が「飲用茶」に変更されたことに対する消費者の不信感、これは私も同じでした。余計なことしてくれたなー、お湯で薄めたら検査したところで結果はわかっています。不検出という結果を並べたいがための「飲用茶」での検査。こんな胡散臭いやり方で賢い消費者が納得するわけがありません。茶葉そのものでの放射能検査・公表にこだわることにしました。この頃は、安全とは人それぞれ基準が違うものだという当たり前のことに気づくようになりました。私が思う「安全」と人様が考える「安全」が一致するとは限らないという当たり前のことに気づくのに1年近くかかったように覚えています。



▼▼▼以下、コピペです(平成25年=2013年、平成24年=2012年)▼▼▼


平成25年度産新茶の放射能検査等について(最終更新日2013年7月23日)


以下は、平成25年度(2013年度)の内容です。

【お茶の川村園の基本的な考え方】

  • 国の基準に従い、「安全」と判断できるお茶(静岡茶)の製品を提供いたします。
  • 国の基準により「安全」とされた製品であっても、今はそれを購入しかねるというお客様に対しては、その意思を尊重し、お許しいただければ代替産地の製品(西日本産)をご提案いたします。
  • これまでに発生した、お客様の「買い控え行動」の原因は、放射性物質への懸念と茶業者への不信の両方であり、特に後者については率直にお詫び申し上げるとともに、情報公開を通じて信頼回復に努めてまいります。

【平成25年度新茶の仕入れについて】

  • 限定販売品、生産量の少ない稀少品につきましては、産地・自治体でのサンプル検査の結果により国の基準を満たすと判断される原料を使用いたします。
  • 静岡茶の通年販売製品(「霧山河」等)は、新茶切り替えの際に自主検査を実施し、その結果を当サイトで公表いたします。
  • 【2013.06.06追記】本年は広く凍霜害が発生したため生産量が大幅に減少しております。
    つきましては、同一ロットにて例年並みの量を確保できた製品から順次自主検査を実施いたしております。
    なお、当店の静岡茶製品につきましては、どれもほぼ同じ地域(遠州森、春野、牧の原、島田、掛川など静岡県西部)で生産されている原料を使用いたしております。

【2013年度:検査結果一覧】茶葉(製茶または荒茶)で検査した分のみ
検査は第三者機関において、「食品中の放射性セシウム検査法(平成24年3月厚生労働省医薬食品局食品安全部)」により実施した、いわゆる「精密検査」の結果です。

単位はBq/kg(茶葉1kg当りのベクレル値) ND=「未検出」の場合は括弧内に検出限界値を記載しています。

検査年月日品名産地セシウム134セシウム137
2013.04.26提携A社原料茶葉遠州森ND (検出限界値3.9)4.2 
2013.04.29提携A社原料茶葉遠州森ND (検出限界値2.4)4.1
2013.05.24こだわり煎茶「霧山河」牧の原50% 掛川30% 春野20%4.56.9
2013.06.05こだわり煎茶「早乙女」牧の原80% 島田20%ND(検出限界値2.9)3.9

(2013年7月23日追記)
こだわり煎茶「お国なまり」(静岡産50%・鹿児島産50%)の、
静岡産原料の部分は「こだわり煎茶早乙女」製品茶をそのまま使用しておりますので、上表の「早乙女」の検査結果を参考にしてください。

【国の基準値】一般食品(そのまま食べる食品)の基準値は食品1kgあたりセシウム合算で100ベクレルです。
なお、「飲用茶」(お湯で薄めた状態)の場合、「飲用茶」1kgあたりのセシウム合算10ベクレルが基準となっております。


【重要】どうしておたくの検査では数値が出てるの?という方へ・・・
上表の検査結果は、茶葉そのものに含まれるセシウムの数値(茶葉1kgあたりのベクレル値)です。国や自治体が実施するお湯で薄めた「飲用茶」の検査とは異なります。
お湯で薄めた「飲用茶(湯茶)」のセシウム濃度は、上表の「茶葉の数値」のおよそ60分の1から100分の1程度になり、検査の精度を上げたとしても「未検出」となるケースがほとんどです。
実際に口にする状態の「飲用茶」での検査では測れない微量なセシウムも、
最も濃縮した形態である「乾物の茶葉」で測ることにより検出されます。
お茶は、茶畑で摘んだ生の葉を揉みながら高度に乾燥させて製品の茶葉に仕上げて製品にします。乾燥中に水分が減り、その分全体の重量も減りますが、セシウムはそのまま残ってしまうため、最終製品である茶葉で検査することは、最も濃縮した状態で検査することとなり、数値が検出されやすくなります。一方、実際に口にする、お湯で薄めた「飲用茶」では、お湯で薄めた分、セシウム濃度も薄まり、相当厳密な検査でも「未検出」となります。
ただただ「未検出」とすれば、ご安心頂けるという方もいらっしゃいますが、そうではなく、最も濃縮した状態である茶葉での検査結果も包み隠さずお示し、茶の製造工程から消費実態までも含めてご理解いただけるように、当店では茶葉での検査結果を公開しております。

日本茶ファンの皆様には、多大なるご心配とご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございません。
信頼回復に全力を尽くしてまいりますので、今後とも「日本のお茶」を、何卒よろしくお願い申し上げます。

お茶の川村園 川村正道

平成24年4月1日以降の放射能への対応について(最終更新2012年7月12日)


【はじめに・・・】

茶の放射能汚染につきまして多大なるご心配とご迷惑をお掛けいたしておりますことをお詫び申し上げます。

当店では、引き続き、情報公開を行いながら、茶専門店の品揃えとして「静岡茶」の販売を継続してまいります。
国の基準と比較しても充分に数値の低い「安全」とされる製品を販売しております。

お茶は、畑で摘みとった「生葉」を高度に乾燥させて一次加工品である「荒茶」や最終製品となる「製茶」に仕上げていきます。加工中に水分は大幅に減少しますが、セシウムはそのまま残ってしまい、加工後の茶葉乾物でのセシウム濃度の数値は高くなってしまいます。
そのため、消費実態に合わせた「飲用茶」での基準が2012年4月から適用されました。

しかし、当店のお客様の中には、茶葉を粉砕してご利用になる方も少なくありません。また、昨年との比較や、お客さま各々の消費実態に合わせた試算が可能な、茶葉での検査を実施し、結果を公表しております。

当店は「安全」と判断しておりますが、安全の尺度は人それぞれであり、個々のご判断は尊重されなければなりません。

検査結果等をご覧いただき、許容いただけますようでしたらば、
静岡茶をどうぞよろしくお願い申し上げます。

まだまだ許容できないという皆様には、どうか長い目でお待ちいただきますよう心からお願い申し上げます。

また、当店はもともと静岡茶専門で営業してまいりましたが、数年前から鹿児島茶・伊勢茶の取扱いも増えてきており、お客様に選択肢を提供いたしておりますので、何なりとお申し付けいただければ幸いです。

当店の製品等に関して、ご不明な点などは、遠慮なくお尋ねくださいませ。店主が責任を持って対応いたします。

【2012年度:検査結果一覧】
検査は第三者機関において、「食品中の放射性セシウム検査法(平成24年3月厚生労働省医薬食品局食品安全部)」により実施した、いわゆる「精密検査」の結果です。
製茶・荒茶の検査結果は製品同一ロットまたは原料で実施したものを掲載しています。飲用茶の検査結果は製品と同一ロットの検体で実施したものだけを掲載しています。

品名セシウム134セシウム137セシウム合算参考値(※)
霧山河(深蒸し)製茶10Bq/kg製茶15Bq/kg製茶25Bq/kg飲用換算0.42Bq/kg
峰の雲(発売未定)
早乙女製茶11Bq/kg製茶14Bq/kg製茶25Bq/kg飲用換算0.42Bq/kg
お国なまり(静岡茶70%)製茶11Bq/kg製茶11Bq/kg製茶22Bq/kg飲用換算0.37Bq/kg
特製緑茶(茎茶ブレンド)製茶11Bq/kg製茶16Bq/kg製茶27Bq/kg飲用換算0.45Bq/kg
かりがね50号(茎茶)製茶10Bq/kg製茶14Bq/kg製茶24Bq/kg飲用換算0.40Bq/kg
毎日茶(二番茶)製茶8Bq/kg製茶14Bq/kg製茶22Bq/kg飲用換算0.37Bq/kg
毎日茶かりがね製茶20Bq/kg製茶21Bq/kg製茶41Bq/kg飲用換算0.68Bq/kg
上玄米茶(静岡茶55%)製茶10Bq/kg製茶16Bq/kg製茶26Bq/kg飲用換算0.43Bq/kg
O社一番茶原料荒茶12Bq/kg荒茶14Bq/kg荒茶26Bq/kg飲用換算0.43Bq/kg
抹茶入り茎茶製茶11Bq/kg製茶15Bq/kg製茶26Bq/kg飲用換算0.43Bq/kg
抹茶入り煎茶(二番茶)製茶6Bq/kg製茶7Bq/kg製茶13Bq/kg飲用換算0.22Bq/kg
限定新茶1号飲用1Bq/kg未満飲用1Bq/kg未満飲用2Bq/kg未満
水出し緑茶原料(注1)飲用1Bq/kg飲用1Bq/kg飲用2Bq/kg
水出し抹茶入り玄米茶原料(注1)飲用1Bq/kg未満飲用1Bq/kg未満飲用2Bq/kg未満

(注1)の製品は、2011年産静岡茶です(製品原料調達の都合上、当分の間、新茶への切り替えができないため)。
これら以外の製品の上表記載数値は2012年産のものです。

※検査結果が「検出せず」の場合は、「(検出限界値)未満」と表記しています。
例:検査結果が「検出せず」で、検出限界値が1Bq/kgであった場合、上表では「1Bq/kg未満」と表記しています。

※製茶→飲用の換算について
製茶(茶葉)の数値×1/30(30倍に薄める)×50/100(茶葉含有の50%が抽出される)
すなわち、
製茶(茶葉)の数値を60で除した値
を参考値として掲載しました。

※新茶切り替え前の扱い
飲用茶の基準を満たしているとみなせる製品のみ昨年産原料での販売を継続しています(食安基発0315第7号)。


【平成24年4月1日以降の新基準について】
新基準:「飲用茶(抽出液)」で、10Bq/kg を下回ること(セシウム134・137合算)

検査方法:荒茶又は製茶10g以上を30倍量の重量の熱水(90℃)で60秒間浸出し、40メッシュ相当のふるい等でろ過した浸出液を測定試料とする(厚生労働省平成24年3月15日発表 食安基発0315第4号

※製茶又は荒茶を検査して200Bq/kgを下回る場合(簡易検査の場合は150Bq/kgを下回る場合)は飲用状態での新基準を下回ることが確実なので飲用茶での検査を不要とする(食安基発0315第7号

※粉末茶・抹茶などは、一般食品の基準(100Bq/kg)が適用されます。
また、茶葉を粉砕して使用する場合は一般食品の基準が適用されるものと考えられますので、当店では、一般食品の基準に合わせて、茶葉での検査を実施いたしております。

【平成24年4月以降の静岡茶製品の販売について】
新茶切り替え時に、新基準での検査を実施いたします。
※当店オリジナルの通年販売商品で静岡産一番茶を使用する製品につきましては、順次新茶に切り替えます。その際には、昨年同様、製品茶葉(製茶)での検査を実施し、検査結果をホームページで公表いたします。(ただし、稀少品など一部商品は、産地でのサンプル検査の結果を参照して仕入れを行います。)

※新茶切り替え前の対応
平成23年度産一番茶製品は、4月1日現在の在庫限りで販売終了いたします。新茶への切り替え時期は6月以降となる見込みです。
 
その他製品(二番茶以降やティーバッグ製品の一部など)につきましては、新基準に適合することを確認し、4月1日以降も販売継続いたします。




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